生まれつき「眠り姫病」と呼ばれる重度のクライネ・レビン症候群に罹っている少女「ヒカリ」。 そんな彼女にもう一つの呪いが降りかかりー 見習い中の死神「ルカ」 エリート家系の末っ子である彼は、何をやっても上手くいかない。周りから嘲笑され、疎まれ、蔑まれる日々。 そんな出来損ないの死神が、卒業試験で向かった先はー 違う世界の少年と少女が出逢う物語 あなただけの「ヒカリ」と「ルカ」を紡いでください ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ memento.mori 「死を想え」 人はいつか必ず死ぬことを忘れてはいけない それが「運命」なのだから ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

真っ白な部屋で、目を覚ました少女。 目の前には、見知らぬ少年が一人。 「ぼくは、きみの死神。 ――きみと、はなしが、したいのです」 ふと窓に目をやると、色とりどりのスイートピーの花が生けられている。 二人が話をするにつれ、舞い上がっては散っていく。 その姿は、まるで飛び立つ蝶のように見えた。

柵の向こう側からアクマさんの声が聞こえてくる。 さあ、今日も二人でお話をしよう。

――そういえば、この体験は2度目かもしれない。 どこか見覚えのある暖かな空気に包まれながら、私の意識は彼方へと漂っていった。

不治の病を抱える少年と、その母は限られた時間を懸命に生きていた。 これは、約束が始まる前の物語。

　人が人を殺す、それが罪にならない時代がわずか数十年前にあった。 　そんな時代に生み出された人間爆弾。特攻隊。「生きたい」と願うことが許されず、「死なないで」と口にすることも憚（はばか）られた。彼らは英雄なのか、犠牲者なのか。現代を生きる４人は彼らに何を伝え、何を学ぶのか。

西暦2039年。 僕がお弁当箱を広げている時、ハカセと出会った。 それから僕は、タイムスタンプを刻みながら、彼女との記録を貯める。 ……たとえ世界が終わっても。

卒業式の日、 人の輪から離れていた市川豊は、自販機の前で山田彩葉と出会った。 それが、二人の長い物語の始まりだった。

トップアイドルグループ 「ドリーミードロップ」のリーダー きららは卒業を発表。 次期リーダーに指名されたのは、 歌も見た目も完璧を目指す、ぴの。 卒業ライブを目前に控え、 ２人は互いの秘密と不安を 打ち明け合う＿＿＿

冬の夜。 雪が静かに降り積もる町で、二人は再び出会う。 それは偶然か、それとも約束だったのか。 過ぎてしまった時間を埋めるように 並んで歩く道の上で交わす言葉は、どこか懐かしく、そして切ない。 夜が深まるにつれて 胸の奥にしまい込んでいた想いが少しずつこぼれていく。 この再会が何を意味するのか。 そして二人が最後に選ぶ言葉は――その場でしか紡がれない。