愚痴とシロップ
(5作品)
愚痴シロシリーズ
愚痴とシロップ4-ハイボールは鳴り止まない-
箱庭 ねむり
午前一時半。
BAR「amber」に、ギターケースを持った男がやって来る。
彼は、もう音楽をやめたと言う。
普通に働いて、普通に暮らして、普通に大人になったのだと。
けれど、SNSで昔の仲間のライブ映像を見た夜、
胸の奥で何かが鳴り止まなくなった。
黒崎が差し出したのは、ハイボール。
軽くて、苦くて、炭酸のように記憶が弾ける一杯。
これは、
夢を諦めたはずの男が、
まだ鳴っている音に気づいてしまう夜の話。
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NEW
愚痴とシロップ-午前二時のレモンシロップ-
箱庭 ねむり
深夜二時、BAR「amber」。
情緒がぐちゃぐちゃになったギャル・ららは、ダンディな店主・黒崎に愚痴をこぼしにやって来る。
元カレ、友達、SNS、自分の面倒くささ。
ちゃんとできない夜に、黒崎はただ静かにグラスを磨きながら聞いている。
ここでは、ちゃんとしなくていい。
ただし、帰る時だけは足元に気をつけなさい。
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2026/07/12公開
愚痴とシロップ2-ブラック・ルシアンは眠れない-
箱庭 ねむり
午前一時。
BAR「amber」に、スーツ姿の男が入ってくる。
ネクタイは緩み、目の下には濃い隈。
それでも彼は、笑って言う。
「すみません、明日も仕事なんで、すぐ帰ります」
黒崎が差し出したのは、ブラック・ルシアン。
苦くて甘い、眠れない夜のための一杯。
これは、「大丈夫です」と言い続けた男が、初めて「もう無理です」とこぼす夜の話。
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未公開
愚痴とシロップ5-ホワイト・レディは間違えない-
箱庭 ねむり
午前零時半、BAR「amber」。
完璧な先生でいようとする新人教師・宮原彩乃は、店主の黒崎に愚痴をこぼす。
授業、保護者対応、職員室、生徒の一言。
「先生なんだから、間違えちゃいけない」
そう思い詰めた夜、ホワイト・レディの白い酸味が、張りつめた心を少しだけほどいていく。
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未公開
愚痴とシロップ3-ジントニックは黙っている-
箱庭 ねむり
午前零時、BAR「amber」。
思春期の娘とうまく話せない父親・高瀬誠は、店主の黒崎に愚痴をこぼす。
心配しているだけなのに、届く言葉はいつも説教になってしまう。
ジントニックの苦味の中で、誠は初めて「言うこと」ではなく「黙って待つこと」を考えはじめる。
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