
さよならを待つ病室で恋を知った
クレイナ
「どうせ、変わらない」
幼少期から病に侵され生きることを諦めた
17歳の少女詩(うた)に突きつけられたのは、失敗すれば死に至る手術か、何もせず余命一年を過ごすかという過酷な選択。
決断までの時間は、わずか7日間。
そんな彼女の前に現れたのは、退院を間近に控えた19歳の青年。悠真(ゆうま)だった。
偶然同じ病室になった二人は、閉ざされた世界で静かに惹かれ合う。
彼女が最後に下す決断は未来への一縷の望みか。それとも約束された短い時間か。
命の期限が迫る病室で紡がれる、切なくも美しい7日間の愛の物語。