暗闇の中、遠くから誰かの祈る声が聞こえてくる。 それはまるで、耳元でそっと囁かれるように――少女たちの意識の奥深くへと、静かに沈み込んでいった。 目を開けると、そこは見慣れた「祈りの間」だった。 毎日、神に祈りを捧げてきた場所。 けれど今、その神聖な空間は血に染まり、変わり果てた先生の姿がそこにはあった。 その時、床に落ちた一枚の紙が目に入る。 「外の世界は醜く汚れている。楽園の門を開けば死が待っている。 先生を殺した罪人が、この中にいる。 そいつを見つけ出し、神に捧げることで君たちは救われる。」 疑問と恐怖が絡み合う中、少女たちはゆっくりと動き出す。 この場所で、何が起こったのかを知るために――

神の死体は、スラムのど真ん中に転がっていた。 ここは、《ラストピット・スラム》。 歯車仕掛けのスチーム都市《アイアン・サンクタム》の最下層にぶら下がる“排気口”だ。 死体は、その中央にさらされていた。 黒い雨の中、死体のそばに残されていたのは一枚の手紙。 「神は死んだ」 人は呟く。 「……“エリー”が死んだんじゃないか？」 エリー。誰も顔を見たことはないが、誰もが助けられたと語る。 死んだのは、果たして本当に彼女だったのか？ 誰が、何のために──“神”を殺したのか？

来週この高校で行われる体育祭に向けて、放課後に準備をしている生徒会のメンバーと教師たち。 各々準備を進めているはずだったが、体育館で教師の堤下健三が、美術室で3年学年委員長のミケル・タカノが死体で発見されてしまう。 5人の生徒会メンバーは犯人を見つけ出すことができるのだろうか…

1920年代、華族や資産家の令嬢が集う「鈴蘭女学院」。 その中でも生徒会役員だけが暮らす特別な寮「銀鈴舎」があった。 卒業を間近に控えた嵐の夜、生徒会長の羊宮夕花が自室で静かに息絶えているのが発見される。 激しい嵐に閉ざされた寮内で起きた突然の死は、外部犯行を否定し、 少女たちの間に疑念と不安を呼び起こした。 いったい何が起きたのか。羊宮夕花の死の真相とは。 秘密と沈黙が絡み合うなか、少女たちは「罪」と「痛み」に向き合うことになる。 夜に沈むのは、果たして真実か、それとも――。

今日は「こころちゃん」の誕生日です。みんなにお祝いしてもらって大満足のこころちゃんは、とあるお願いをします。 「こころ、ですげーむがしたいの！」 みんなが顔を見合わせる中、ですげーむごっこが始まったのでした。

時は明治時代。 街のはずれにどっしりと構える大きな屋敷。大きな庭には季節問わずたくさんの花が咲いている。 帝に使える斎藤家。 次期当主は稀に見る女性だという。 そんな女性と5人の物語。

"西の砂漠には秘密の遺跡があり、 そこには不死を叶える宝が眠る。 されど、悪しき心を持つものが 永遠の命を望めば、 たちまち心臓を奪われてしまう――。" はるか遠くの、砂漠の大国アルザフラ。 そこには不死の噂が広がっていた。 遺跡調査に赴いた＜横山研究室＞の一行は、 やがて古代遺跡に隠された真実を知る。 それは彼らの運命を、大きく変えてしまうものだった……。

深い山奥に佇む廃村。この村では、古くから『天使』が信仰されていた。 10年前、村の中央に聳える聖堂で、村人たちが白い羽を飲み込み、一斉に命を絶った。 この恐ろしい事件以降、村は“危険区域”とされ、立ち入りが一切禁止されていた。 ……事件からちょうど10年が経った現在。『期間限定の見学ツアー』が開かれることとなる。長年閉ざされてきた村が突如として開放され、このツアーは多くの注目を集めた。 来るツアー当日。選ばれた5人の参加者が村を訪れることとなる。 閉ざされた村で、あなたたちは何を見るのだろうか。

今宵は王国主催の夜会。 煌びやかなダンスホール、着飾った貴族達、華やかな音楽。 夜会終了後の王城に悲鳴が響く。 駆け付けた者達が見たのは、第１王子マリウスの婚約者アンジェリーナの死体だった。

村外れの豪邸、ノクターン邸。今日もいつも通り1日が過ぎてゆくかと思われた。しかしその夜、書斎で主の遺体が発見された！誰が主を殺したのか。闇に溶けたノクターン邸で様々な思惑が交差するミステリーが幕を開く。