宇宙船《ホープ号》――。 その名の通り、人類最後の希望を託された船である。 戦争により荒廃し、もはや生存の余地を失った地球。 《ホープ号》の乗員たちは、遠く、果てしなく遠くの、 人類が再び根を下ろせる惑星を探し求めて航海に出た。 彼らは新たなアダムとイブとなるか、 それとも人類絶滅の先触れとなるか。 その運命は、この小さな船に乗り合わせた者たちに委ねられていた。 ――だが、その均衡は唐突に崩れ去る。 船内で、一人の男が冷たい骸となって発見されたのだ。 状況は、どう見ても事故ではない。 紛れもない「他殺」だった。 その瞬間、船の自動防衛システムが作動する。 非常時のプロトコル――乗員自身による「排除の儀式」。 25分後、あなたたちは投票によって一人を選び、 船外へと葬り去らねばならない。 救いか、破滅か。 《ホープ号》に乗る人類の未来は、今、あなたの決断に委ねられた――。

『No.1（俺）のハートを君に』 ――それは、選ばれた者しか入れない“裏VIPラウンジ・エデン”。 そう、普通のVIPルームとは一味違う特別魅惑の個室。 1年間、“ホストクラブ・EDEN（エデン）”にて、不動のNo.1を守り抜いたホスト・鳳条 宝翔（タカト）。 その“トップ1周年”を祝う前夜、記念セレモニーの象徴《シャンパン・ジュエル》が忽然と姿を消した。 ジュエルは、年間No.1ホストの証にして、選ばれた客へ贈られる“ペアリング”――。 明日のセレモニーが失敗すれば、彼の名誉も、この夜の伝説もすべてが崩れる。 事件発覚後は速やかに営業を終了し、店は封鎖。 浮かび上がった容疑者は、タカトを巡る4人の人物たち。 ネオンに照らされたラグジュアリーな空間で、濃密な夜が幕を開ける。

SNSで見かけた「幻のレアウィスキー試飲会」という投稿。 その投稿に応募して当選し、招待された山奥のロッジに集められた7人のウィスキー愛好家達。 主催者は著名なウィスキーコレクター。 3日間の贅沢な試飲体験が約束されています。 しかし、初日の夜。幻のウィスキー「フォーゴットン・メモリー」を口にした瞬間から、あなたの記憶は闇に閉ざされてしまいます。 翌朝、見知らぬ個室で目覚めたあなたを待っていたのは、主催者の死体。 あいにくの嵐にロッジから出ることもできず、7人のウィスキー愛好家たちは、互いを疑いながらも協力し、3日間という限られた時間の中で真相を解き明かさなければなりません。 あなたは単なる参加者でしょうか？それとも犯人でしょうか？もしくは、もっと特別な役割を持っているのかもしれません。自分の記憶さえ信じられない状況で、あなたは真実を見極められるでしょうか？

見知らぬ無人島と、見知らぬ人達。 アカシ、ユカリ、アオ、ハルカ、ミドリ―― 名前以外の手がかりもなく、どうしてここにいるのかさえ分からないまま、彼らは生き延びるために協力をはじめる。 だが、支配的な態度を振る舞うアカシの存在が、次第に空気を不穏に染めていく。 そして数日後―― 森の中で、アカシが血を流して倒れているのが発見された。 犯人は誰か？ なぜ、こんなことに？

　都心にほど近いところに、不定休の喫茶店がありました。その名は喫茶『桜塚（さくらづか）』。ごくごく普通の喫茶店ですが、実は稀に夜中の営業をしていると噂が流れています。そしてその営業は、不定休だった日の翌夜とも。 　更にその噂には続きがありました。それは、「夜の営業では、実際におきた殺人事件の話が聞ける」というもの。加えて、「喫茶店のマスターは、実は名探偵だ」と……。 　そんな噂を聞きつけたあなたたちは、夜営業中の喫茶『桜塚』に集まります。果たしてどんな話が聞けるのでしょうか……。 　『探偵・伊勢史郎の回想シリーズ～第一夜・挽きたて珈琲は死の香り～』、回想の幕が開きます。

舞台は、現代ニューヨーク。 劇場に放たれた、2発の弾丸。 難事件に挑むのは、言わずと知れた名探偵ホームズ＆悪のカリスマ・モリアーティ。

いくつもの謎を解き明かしてきた名探偵・瑞城 涼（みずき りょう）。 その傍らには、成長著しい若き助手・成宮 まひろの姿があった。 ある日ふたりのもとに届いた一通の招待状。 差出人は、かつて事件で関わった実業家にして謎解き愛好家、葉山裕一郎。 その内容は―― 「あなたにぜひ、私が用意した”完全な推理ゲーム”を体験していただきたい。」 郊外の洋館には、葉山の妻・遥子のほか、数名の招待客がすでに集められていた。 舞台は整い、ゲーム開始の時を待つばかり。 ──だが、事件は突然に訪れる。 外出から戻った探偵たちが目にしたのは、葉山の変わり果てた姿だった。 犯行が可能だったのは、館に残されていた3人の人物。 通報により駆けつけた刑事・高森 玲央とともに、探偵たちは真相を追うこととなる。 そして、探偵は言い残す。 「──もう犯人は分かっている。あとは、 君たちで導き出してくれたまえ。」 交錯する記憶と秘密、誰かを守るために隠される嘘。 完全な推理劇《PERFECT GAME》が、今、その幕を静かに上げる。

　　　雨音したたるブルーの時間 　　　　淡く切なく、雨空の町 ✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼ 　ミステリーの"凶器"や"証拠" 　　"物語のあらすじ"が展示される 　　　《雨空博物館》から一枚の手紙が届く 　◤￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣◥ 　　 とあるマーダーミステリーの 　　　　　真相解明を求める 　◣＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿◢ 　これは、私と雨が綴る失われたミステリー

「ありえない。とにかく、何か引っかかる。」 7年前に長崎県の県境中緒山（なかおやま）で起きた、未解決のダイヤ窃盗事件と、凶悪犯戸田久雄による強盗殺人事件。 謎の女性からの通報を受け、長崎県警一課の安岡と君島は、三課との合同捜査に乗り出す。 ２つの事件が交差する先に見えるものは、何か。

我々がいる地球とは異なる歴史を歩んだ、極めて近く、限りなく遠い世界の物語 連邦国家群アーセナム連合 君主制国家ゼノヴィア帝国 100年続いた二つの巨大国家間の戦争は、終結した 勝者は誰か？それは誰にもわからない 敗者は誰か？それは疲弊した両国家だった この戦争には敗者しかいなかった 終戦から一週間後 アーセナム連合　領土内　ザルム基地内 前線にほど近いこの基地内には３名の戦争犯罪者が収容されている 「売国奴」ディアス・ガードナー 「カルト教団幹部」マリー・アリアス・アードネス 「味方殺し」レオン・ラザフォード それぞれ重大な犯罪を行なったとされる大罪人であった。 基地内の収容所で、事件は起きた それぞれの囚人を調べていた監察官「ダスティ・オズワルド中佐」が遺体で発見されたのだ。 容疑者は３名の犯罪者の他に２名。 誰が？何のために？ 様々な思惑を胸に、5名の運命の車輪は回りだす。