急造の宇宙ステーションS.H.I.P.Sで、月面基地のエイリアンを監視する日々を過ごしていた７人の船員たち。 静かな日常は隕石の飛来により激変した。 血溜まりを残して消えた船員。 壁に残されたエイリアンの痕跡。 このステーション内に、凶悪なエイリアンが存在しているのか？ 損傷により刻一刻と死が迫る閉鎖空間で、船員たちは疑心暗鬼にかられていく。 助かる道は２つ。 ひとり乗りの救助ポッドで宇宙を漂うか、今まさに接近しつつある定期運搬シャトルで脱出するか。 あなたは、生き残れるか。

青森から函館へゆったりと移動するフェリー「ブルーワンダフル号」に、犬を連れたワケありの３組が乗り込んだ。 少し寂しそうな顔をした初老のハンドラーと、ラブラドールレトリバー、ハッピー。 緊張した面持ちの若いトレーナーと、立派な体躯の若いジャーマンシェパード、ジューク号。 頰に薄く涙のあとが残る和装のママと、ぽっちゃりした豆柴、小梅。 顔見知りでもなんでもない彼らは、あるひとつの事件の解決に向けて協力することになる。

どんな怪我や病気も治すという奇跡の少女、グロリア。 彼女を聖女と崇め、金と祈りを捧げる「聖女教」は、2年前の大火災を契機に急速に勢力を増していた。 そしてとある日の18:20、聖女の生誕を祝う盛大な船上パーティーは、乾杯の声を合図に急転する——。 ・文章量：非常に多い（1万字オーバー）、初心者不可 ・死　者：たくさん ・傾　向：ギスギス、自キャラ死亡の可能性あり ※本作はガンガン疑いあうようなマダミス戦闘民族向き（強弁を奨励するものではありません）の作品です。船内で何が起こっていたのか、またその理由など、積極的に探り合うことを楽しんでいただけると幸いです。

とある山間に、ぽつんとたたずむ孤児院がある。 心に傷を負った子どもたちは、悲しい記憶を封じ込め、慎ましく暮らしていた。 そして卒業の日、子どもたちの引き取り手としてやって来た大人たちは、ぎこちないながらも良い親になろうと努めていた。 孤児院に潜む異端に気づきもせず――。