
髀肉之嘆なる密室
shimamurrr
閑静な住宅街に佇む少し古いアパート
“深澄荘”。
築数十年の趣ある外観と、どこか不気味な雰囲気が漂うこの建物は、その古さゆえに住民以外が足を踏み入れることはほとんどない。しかし、そこに暮らす住民たちにとっては、静かで快適な日常の一部だった。
ところがある日、その平穏は突如として破られる。アパートの一室で起きたのは“密室殺人”__窓もドアも内側から施錠され、外部からの侵入が一切不可能と思われる状況の中で発見された遺体。
事件当日、アパートに居合わせたのは大家を除くたった4人の住人。密室を成立させたトリックとは一体何なのか? そして、事件の背後に隠された真実とは?