
蛍火 文芸サークル殺人事件
皐月
ある朝、新進気鋭の大学生作家・四谷大輝が、文芸サークルの部室で首を吊った状態で発見される。
その死に様は、彼の代表作『蛍火』で描かれた“自殺に見せかけて殺された作家”とまったく同じだった。
警察は自殺として処理しようとするが、サークル内では「これは『蛍火』を模した他殺ではないか」との疑念が広がる。
容疑者と目されるのは、
ライバルの春日井弘
恋人の榎本里奈
親友の萩野裕太
サークル部長の白野柊
後輩の雨水美雪
もし本当に犯人がいるのなら、次に狙われるのは自分たちかもしれない――。
そう考えた容疑者たちは、四谷殺しの真相を探るべく、調査に乗り出すのだった。