
神様、たぶん寝坊。
みかげ
雨の多い小さな町、あめころ町。
この町には、雨神アメノという神様が住んでいる。
神様なのに、住民票がある。
神様なのに、役場に出勤する。
神様なのに、パン屋の常連。
神様なのに、酒場にも顔を出す。
神様なのに、よく寝坊する。
そんなアメノが、今朝のラジオ体操に現れなかった。
最初は誰もが思った。
「また寝坊だろう」
けれど、神像にも、役場にも、パン屋にも、いつもの昼寝場所にもいない。
これは神隠しか。
神話の再来か。
町を守るための儀式か。
それとも、本当にただの寝坊か。
アメノをよく知る4人は、あめころ町を歩きながら、神様の足跡を追い始める。