気付けば6人は、見知らぬ教室の中にいた。 　何も、思い出せない。 　ここはどこなのか、どうやってここに来たのか。 　他の5人のことも、自分自身のことさえも。 　知らないこと、分からないことだらけ。 　不意に教室の扉が開き、1人の人間が入ってきた。 　"先生"を名乗るその人物は、高らかにこう宣言する。 「これから皆さんには、殺し合いをしていただきます！」

ある屋敷に招かれた縁もゆかりもない4人。 探偵　時任夕映（ときとうゆえ）が自らの見識を広めるために、定期的に開催しているパーティーに招かれたのである。 豪勢な食事に謝礼まで出ることから、このパーティーに招待されることは幸運だと、誰もが口をそろえて言う。しかし、今回のパーティーの招待客にとっては、はたしてそうだろうか？ というのも、4人が時任夕映と対話してから数時間後、彼女の死体が発見されたのである。

戦争があったのは遥か昔のこと。機関車が走り始め、大陸の移動が容易になりつつある時代。人里離れた屋敷で、魔法研究の第一人者オリバー・ブラウンが殺された。 彼が生前研究していたものは、錬金術の究極の到達点「賢者の石」だという。しかし、それは事件とともに消え、屋敷にいた客人たちは全員、容疑者となる。 だが、この事件の裏には、もうひとつの真実が隠されていた。 　 運命を決めるのは、あなたの選択。

　名探偵と評される4人の元に、水牢館の主人・海堂崇継からとある催しへの招待状が届いた。 　その催しとは、全国から集められた選りすぐりの探偵達による推理大会だった。 　彼らに与えられたお題は、3年前に水牢館で起きた”未解決事件”の真相。解き明かした者には、莫大な報酬が約束された。 　そう、真っ先に真相に辿り着くのは誰かを競い合う。ただ、それだけのはずだった。 　その未解決事件と同じ状況で殺人が起こり、水牢館がその名の通り、水に囲まれた巨大な牢獄と化すまでは。

これは戦国時代に生きる二人の武士と、二人の女性の物語。 彼らの生きた時代はまさしく花様年華。 美しく脆い、輝いていた時代。 恋に落ち、愛に変わる。

西暦2035年。 突如として地球全域を襲った未知の大地殻振動―― 《アースバウンド》。 大地は裂け、海は逆巻き、 人類はその日を境に、4つの大陸へと分断された。 各地では、支配を巡る戦乱と、終わりなき天災、 奪い合いによる飢餓が連鎖し、 人々は祈ることさえ忘れ、絶望に沈んだ。 だが、その混沌の中心。 サウスハテルマ島に――突如として、“それ” は現れた。 雲を貫き、星々に届かんとするほどの塔。 その存在は、まるで天と地を繋ぐように聳え立ち、 見る者の心に、畏怖と希望を同時に刻みつけた。 人々はいつしか、それをこう呼んだ。 ――《バベルの塔》と。

日本に突如ゾンビウイルスが蔓延し始めた！ ウイルスの抗体を求めてある建物に向かった4人は、そこでゾンビに囲まれ孤立してしまい、建物内で一夜を過ごすことに。 そして夜が明けるとメンバーの1人が建物の外で倒れているのが発見された！ ゾンビだらけで危険なのに何故外に？もしかしてこの中の誰かが……？ 事態は好転しないまま疑心暗鬼だけが深まっていく。 ゾンビが侵入するまでに残された時間は多くない。 5人は建物から無事に脱出できるのか？そして胸の内に秘めた目的を果たすことは出来るのか？ 類まれなる洞察力で、あるいは即興で紡がれた出まかせで、この危機的状況を切り抜けろッ！

まことに小さな国が、革命期をむかえようとしている。 この物語の主人公は、あるいはこの時代の小さな日本ということになるのかもしれないが、ともかくにもわれわれは、あるひとつの殺人事件を追わねばならない。 時は幕末、慶永三年十一月十五日。 京の醤油商「大海屋（おおみや）」で事件は起こった。 動乱の影で大きな役割を果たしていた坂本という男が何者かに惨殺された。 誰が　なぜ　何のために いままさに”幕末最大のミステリー”の真相に迫る、推理劇の幕が上がろうとしている。 あなたは事件を解決し、歴史の証言者となることができるだろうか。

森の中に猫達が暮らしている村がある。 西に位置する黒猫村と、東に位置する白猫村。 対象的な姿をしているためか、村同士の仲は悪く長年に渡って争い事が続いていた。しかし村長同士の結託により、ようやく戦いは終わった。 数年が経ち、最近では交流を深めようという動きも活発である。 今日は黒猫村の村長宅で絵画教室が開催される日だった。 今回も仲を深めて終われると思っていた…。 しかし、村長の死体が発見されてしまった。 容疑者はこの教室の生徒である5匹の猫たち。 外部による犯行か。 それとも本当に生徒の中に犯人がいるのか。

目覚めると、何も覚えていない四人。徐々に思い出される記憶。それぞれの抱える秘密。歪な形の家族が、ただ幸せになりたかった物語。