冬の川沿い。あなたに伝えられなかった言葉、伝えられなかった想い。 後悔と愛が交差する冬の物語。

神社のお祭りに行くが、 親とはぐれて、森の中に入ってしまう。 きつねのお面を被った少年に出会う。

クジラは仲間には聞こえない歌を歌い、記憶を消して欲しい人の所に来るという。 いつもの浜辺でアリアが歌いリオンが絵を描く。穏やかな時間は、やがて訪れる未来の前の泡沫のようだった。 空は青くて地面は赤い。僕は――私は――何を忘れたらいいの？

冬の始まり、高校三年の宮本紬と佐伯春樹は、図書室でのささやかな“本の貸し借り”をきっかけに、静かに距離を縮めていく。

収録シナリオ 『恋人はサンタクロース』 『クリスマス』 『サイレントナイト、ホーリーナイト』

動物園の檻の中、一匹の山猫が昼寝をしていると鈴の音が聞こえた。見やると檻の外に白猫が一匹。彼女の首には鈴付きの首輪。 出会ってしまった彼らは、話し始める。

音楽大学に入学した稔と鈴音。 それぞれの“混沌”を抱えながらも、二人は互いの音で心を鎮め、未来を紡ごうと歩き出す。

週末の午後、二人は出かけたついでにカフェに立ち寄った。 そこで交わされる幼馴染二人の会話。 はたしてどんな内容を話すのだろうか。

これは、琴浦家が生まれる前のお話。 パパとママのお話。 羽織と真織のお話。 高校時代、2人は文化祭で七夕の劇の主役を演じることになり……。 ※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

雪がしんしんと降り積もる夜。明日は、待ちに待ったクリスマスだ。 一人の少女は、窓から外を眺めソワソワとしていた。サンタクロースを待つために絶対に寝ないと決めていたのだ。 その時、コンコンと窓を叩く音がする。少女が開けると、そこには一匹の黒猫が座っていた。 「サンタクロースに会いたいかい？」