時代は昭和後期。 登山中に迷ってしまった若者たち。 彼らが辿り着いたのは、烏に囲まれた村だった。 そして一晩を明かした翌日、若者たちの中の一人が烏に群がられた無残な姿となって発見される。 果たしてこれは烏の襲撃によるものなのか、それとも殺人事件なのか。

気が付くと、見慣れたはずの職場のオフィスビル、その９階ベランダに自分は立っていた。 ついさっきまで違う場所にいたはずなのに……。 夜遅い時刻だろうか。 なぜ自分がここにいるのか、皆目見当もつかない。 馴染みのあるはずの場所に、ただ茫然と立ち尽くす。 周囲には同様に困惑した表情を浮かべた見知らぬ人間が二人。 そして、我々の眼前に佇むのは、明らかにこの世の者ならざる、禍々しい様相の女の影。 女の影は低い声でボソリと呟く。 「―――ワタシ　ヲ　コロシタ　ノハ　ダレ――――」 わけが分からない。 この怨霊（？）の言葉を信じるならば、誰かが死んだというのか？ そしてこの中に犯人がいるのか？ 女が非業の死を遂げた時にたまたま近くに居合わせたという、ただそれだけの理由で、見知らぬ男女３人がこのビルの９階に閉じ込められたのだとしたら……。 怨霊が求める真犯人を突き止めぬ限り、この悪夢から逃れる術はないのだろう……。

収録シナリオ 4.『タクシーの怪談』(ホラー) 5.『おじいちゃんが帰ってきた』(ホラー) 6.『やや不健康ながら文化的ではあるそれなりの生活』(非ホラー)

僕らは、最恐怪談部！ 夜中の学校に忍び込んで、 怖い話をするのが大好き。 時には、廃墟の探索もしてみたい！ さあ、深夜2時に学校に集合だよ！

関西地方、海から遠い山奥の集落に、かつて「憂岬村（うみさきむら）」と呼ばれる集落があった。 そこには、ひとつだけ学校があり、三人の子ども達と一人の先生が、共に季節を過ごしていた。 都会から来た女性の先生。 歌の得意な女の子。 運動が得意な大人しい男の子。 そして、どこか儚げな男の子──高良蒼空（たからそらと） だが卒業の年、高良一家は突如として村から姿を消した。 誰も理由を語らず、捜索も虚しく、やがて学校は廃校となり、村そのものも地図から消えた。 それから十年—— 残された三人のもとに、同じ文面の手紙が届く。 「あなたは、やさしいひとですか？」 差出人の名はない。 ただ、そこに記された住所が、“あの頃”を知っている誰かのものだった。 蒸し返したくない、けれど目を背けていたはずの記憶は、今思い起こされる。 あなたは、やさしいひとですか？

収録シナリオ 1.『みえてるよ』(現代ホラー) 2.山猫(ファンタジー) 3.健康で文化的な最大限度の生活(近未来SFホラー)

「みんなよく集まってくれた！ 今日は新入部員歓迎会として旧校舎での肝試し会を開催する！ 上原（かみはら）くん！オカ研へようこそ！ 楽しい楽しい肝試しの始まりだ！」 オカ研部長の長部狩斗（おさべかると）の企画で新入部員の上原浄子（かみはらしょうこ）の歓迎のため旧校舎での肝試しが開催された。 しかし、青春を彩るはずだったこのイベントは絶望に塗り替えられた。 旧校舎を探索していく中で死体が発見された。 死体の発見を皮切りに怪奇現象が起こる。 携帯電話は通じない。旧校舎からの脱出も叶わない。 旧校舎の謎と死体の真相の解明が旧校舎脱出のカギになるだろう。 知恵と勇気と愛（？）を駆使し、旧校舎から脱出せよ！

　太平洋のただなかにある奇妙な建造物、人呼んで鮫刃館。 　闇の世界の実力者、鮫澤一郎の隠れ家を4人の若者が訪れた時、惨劇が起こった！ 　解放された鮫が迫る中、真相を突き止め、生き延びるのは誰だ!?

裏山で■■と遊んでいた■■は、 不注意からその場にあった■■を壊してしまう。 怖くなり、慌ててその場を離れたが、 家に帰ろうとしても何故か、 村に続く吊り橋を渡ることができない。 夕日に照らし出され、地面には■■と■■の他に、 いるはずのない三人目の影が映っていた。 しかし、お互い、どんなに顔を見合わせても、 全員、知っている顔としか思えない。 突然現れた「三人目」は一体、誰なのか？ ※シナリオの公式略称は「まださに」

悪魔の窓口 ―（通称：あくまど） 悪魔契約を結ぶことができる悪魔の窓口。 通称“あくまど”と呼ぶ。 悪魔契約とは呪い殺したい人物名を告げると、代わりに悪魔が呪い殺し、対価として自身の身体の一部を捧げる契約のこと。 ―――あくまどに訪れた人間と悪魔の物語。