簡介
あなたたちは、警視庁捜査一課の取調官。 同期入庁であり、捜査成績も肩を並べる良きライバルだ。 今回の事件の被害者は、あなたたちの大学時代のサークル仲間、桐山誠司。 無口で、真面目で、不器用で――滅多に笑わない男だった。 あの誠司が――死んだ。 現場は、都内高級マンションの中庭。 誠司は自宅のバルコニーから落下し、即死。 状況から見て、当初は自殺の可能性が高いとみられていた。 だが―― 捜査を進めるうち、誠司がある銀座の高級クラブに通い詰めていたことが判明。 担当ホステスの名は、如月アカリ。 人気・容姿・会話力――すべてが一流。 一目で男たちを虜にすると評判の、華やかな女性だ。 事件当夜、アカリが誠司の自宅を訪れていた可能性が高まり、 あなたたちはそれぞれ別日に“如月アカリ”を取り調べた。 そして、現場で彼を発見した住民の証言が、謎をさらに深くする。 「男が落ちてきた。……笑ってましたよ。 血まみれなのに、穏やかな顔で……口元が、微かに上がってて……」 自殺なのか? 殺人なのか? それとも――別の何かか。 桐山誠司は、なぜ笑って死んだのか。 “如月アカリ”は、何を知っているのか。 ――『笑顔で死んだ男』の謎が、いま幕を開ける。
角色
真田ハルキ
さなだはるき
警視庁捜査一課の取調官。27歳。 同期の森下カエデとは、捜査成績も並ぶ良きライバル関係にある。 情に厚く、相手の言葉を真っ直ぐに受け止めてしまう真面目なタイプ。
森下カエデ
もりしたかえで
警視庁捜査一課の取調官。26歳。 同期の真田ハルキとは、成績も実力も拮抗した良きライバル。 明るく軽口を叩きつつも、観察眼は鋭く、容疑者の隙を見逃さない。
作者的話
「2人で考える」ことの面白さを詰め込んだ、密室取り調べミステリーです。 ロールプレイが苦手な方でも気軽に遊べるように設計し、短時間で没入できるテンポ感を大切にしました。 プレイ後も、余韻がそっと心に残るような体験をお届けできたら嬉しいです。