人型の動物たちと、人間が仲良く共存する世界。 そんな世界の、とある商店街で小さな事件が起きた。 警察官であるビーグル犬のワルトは、野良猫のオズと共に事件を解決するために協力する。

失恋をした。もうこれ以上、生きていたくない。 けれど、痛いのも怖いのも嫌だ。 だから私は、タイムマシンに乗って過去に戻り、両親の出会いをぶち壊すことにした。 私は私の存在を消すのだ。

深夜のコインランドリー。 偶然居合わせた二人は、洗濯機の回る音をBGMに、少しずつ言葉を交わし始める。 親でも子でもない。 友人でも恋人でもない。 ただ「夜をやり過ごす者同士」として、洗濯機が止まるまでの時間を共に過ごす中で、胸の奥に沈めていた本音がゆっくりと顔を出していく。 これは繋がらないはずだった二つの孤独が、ほんのわずかに重なった夜の物語。

大人気RPGゲーム「ZOO(ズー)」。 「ZOO」は3日前に配信されたばかりのゲーム。 様々な動物と共に冒険をしていくファンシーな雰囲気だが、かなり難易度は高く、まだ配信されて3日しか経ってないので、攻略サイトなども無い。 ゲームプレイヤーの「アマト」は、そこで"宗派"を決めることとなった。 宗派によって、様々な特典が貰えたり、能力値が変わるので大事なイベント。 アマトは、そこで犬神と猫神に勧誘された。

その日、ジョセル・マックィーンは、いつもの様に小舟に揺られながら、首を傾げた。数えてはいないが、少なくとも5回以上は、首を傾げたと思う。原因は船に乗っている、もう一人の乗客であるアヤメ・ササハラという若い女性の所為だ。 ジョセル・マックィーンの仕事は護衛である。と言っても、護送するのは、いわゆる要人や貴賓などではなく、罪を犯した罪人だった。

豪華客船アルバトロスには、最先端の施設がそろっている。 カジノ、レストラン、シアター、スパ。 特にアルバトロスが豪華客船として名を馳せているのは、船内にあるバー……「トワイライト」の存在が大きい。 そんなアルバトロスに、今しがた二人の男性が乗り込もうとしていた。

ノストラダムスの大予言。 1555年に、フランスの占星術師ノストラダムスが著(あらわ)した『予言集』にある一説。 ”1999年7月、空から恐怖の大王が降臨し、人類が滅亡する”というものだ。 「俺な、結構信じてたんだよ」 美術室で、顧問の海野先生が呟いた。

ここはレゼ大学。 演劇サークルに所属する二人の大学生が部室にてストーリープレイングをしようと話していた。 そこへ部長の まめ先輩 がやってくる。 二人は まめ先輩 に演技指導をお願いすることにした。 こうして二人の演技力向上のためのストーリープレイングが始まる。

清水 葵。 15歳。 連続殺人鬼。 今日も彼女は人を殺した。 外は大雨。 死体を隠すために仲間の三人は奔走する。

京都にやって来た営業マン 東 京一(あずまきょういち)。 彼が今回、担当するのは老舗の呉服屋"おまめ"だ。 そこの社長、京 都子(きょう みやこ)は生粋の京都人。 真夏。 二人の本音と建前のバトルが始まる……。