あらすじ
十年前、朝倉家で起きた殺人事件。 父と母は命を落とし、兄妹だけが生き残った。 それから十年。 遺品整理のため実家を訪れた兄妹は、屋根裏で一台の古い無線機を見つける。 午前零時。 その無線機から聞こえてきたのは、十年前を生きる父と母の声だった。 交信できるのは、一日一度、午前零時のわずかな時間だけ。 事件まで残された時間は、あと数日。 事件を止めれば、父と母を救えるかもしれない。 四人は時を越えて情報を集め、十年前の事件の真相へ迫っていく。 しかし、過去を書き換えるたび、現在も少しずつ姿を変えていく――。 これは、十年前の殺人事件を追う物語。 そして、時を越えてもう一度、家族と向き合う物語。
キャラクター
朝倉悠真
あさくら ゆうま
23歳/生活安全課の警察官/現在 10年前、自宅で両親を失った兄。 あの日、父から「妹を守れ」と託され、幼い妹とともに屋根裏へ身を潜めた。助けに行くこともできず、ただ夜が明けるのを待つしかなかった。 その後、悠真は人を守る警察官になった。 事件は強盗殺人として処理されたが、今もなお、あの日の真相には拭えない違和感を抱いている。 責任感が強く、危険な状況ほど自分一人で抱え込もうとしてしまう。 「今度こそ、大切な人を守りたい」
朝倉美緒
あさくら みお
21歳/児童養護施設の児童指導員/現在 10年前の事件で両親を失った妹。 兄と同じ夜を経験しながらも、その出来事について語ることはほとんどない。 現在は、子供たちの心に寄り添う仕事に就いている。 言葉にならない不安や、小さな違和感を見逃せないのは、自分自身が子供だった頃の記憶を忘れられないからかもしれない。 優しく穏やかな性格だが、一度決めたことは簡単には曲げない芯の強さも持っている。 「もう誰にも、後悔してほしくない」
朝倉直人
あさくら なおと
43歳/父/10年前 朝倉家の父親。 家族を何よりも大切に思い、「家族を守るのは父親の役目だ」と信じている。 ある日、知人から一通の封筒を預かったことをきっかけに、穏やかだった日常は少しずつ変わり始める。 危険を感じるほど、家族を巻き込みたくないという思いが強くなり、すべてを一人で背負おうとしてしまう。 その優しさが、家族との間に小さなすれ違いを生み始めていることには、まだ気づいていない。 「父親なら、家族を守り抜かなければならない」
朝倉佳乃
あさくら よしの
41歳/子供に関わる相談員/10年前 朝倉家の母親。 子供に関わる相談の仕事をしており、人の表情や沈黙の裏に隠れた思いへ敏感に気づく。 ある子供が残した何気ない一言に強い違和感を覚え、その真意を確かめようとしている。 家庭では穏やかな母親だが、仕事になると誰よりも冷静で行動力がある。 誰かを守りたいという思いは直人と同じだが、その方法は少し違う。 「小さな声を、聞こえなかったことにはできない」
制作者のコメント
『午前零時、あの日の家族へ』をご覧いただきありがとうございます。 この作品は、「推理」「過去改変」「家族ドラマ」の三つを軸にした協力型ペアマーダーミステリーです。 推理だけではなく、四人の選択や会話、そして家族の物語を楽しんでいただけたら嬉しいです。 マーダーミステリーのギスギス感が苦手な方にも、遊びやすい内容を目指しました! 皆さまにとって、心に残る一夜になれば幸いです。 楽しんでいただけたら、ぜひレビューや感想をいただけると、今後の作品づくりの励みになります! ♯クレジット 作画:アユム・D X(旧Twitter) ID: @vip_panda0 (イラスト) BGM:なぐもりず音楽室 BGM:「トロイメライ」Robert Schumann Piano: Donald Betts Source: Musopen Public Domain