あらすじ
うっすらと霧がかった山地に建った屋敷。ここでは毎日、国内のエリートたちを招いた豪華なパーティが行われている。屋敷の主人は大企業の社長で国内有数のお金持ち。ギャンブル、女遊び、酒、タバコ、何でもやる遊び人だ。 さて、今夜も盛大なパーティが開かれた。熱狂的なダンスや様々な演出を皆楽しみ、最後にはとても大きなケーキが煙と共に現れ皆に振る舞われた。そしてパーティがお開きになる頃、屋敷の周りは霧が濃くなっていた。道が深い霧に覆われ、このままでは帰ることはできない。そうして参加者たちはこの屋敷に一晩宿泊することになった。 主人の部屋がある棟には、パーティの参加者であるトウジ、レイコと使用人であるダイゾーの3人がいた。トウジとレイコが一通り就寝の準備を済ませたところに、主人がこう告げる。 「実はこの屋敷、幽霊が出るという噂があってな・・・」 翌朝、屋敷の主人が殺されているのが発見された。死体はキッチンで発見され、幽霊のような白いもやに包まれていたという。棟の出入り口は21時以降締まっていたため、同じ棟にいた人間の犯行で間違いない。屋敷の付近はいまだに霧に覆われている。警察が到着するのにも時間がかかるだろう。その間に犯人が野放しでは気が休まらない。こうして、屋敷の主人を殺害した犯人は誰なのか話し合いが始まった。
キャラクター
トウジ
中年の男性。屋敷の主人が経営する大企業の職員。屋敷の主人とはギャンブル仲間であり、そこが気に入られてパーティに招待された。少しやつれている。
レイコ
中年の女性。トウジの妻。パーティは招待制であり、家族であっても参加できないはずだが強引についてきた様子。メイクが濃い。
ダイゾー
20代の男性。1年ほど前から屋敷の使用人として働いている。他の使用人によると、主人には怒られてばかりのようだ。身体がゴツくデカい。
制作者のコメント
作者のかくりんと申します。今回マダミスの初作品として投稿させて頂きました。 なるべく流れはシンプルにして議論時間を多く取ることができるような構成で作成しました。どの配役になっても楽しめるような文章や設定を考えたつもりです。 ゆうれいやしき殺人事件、楽しんで頂ければ幸いです。