ある男が旧友四人を山奥の山荘へ招待した。 再会を喜ぶ彼らを待っていたのは、思いがけぬ惨劇だった。 山荘の持ち主が何者かに殺害されたのだ。 閉ざされた雪の山荘で、四人の旧友は仲間の無念を晴らすため、犯人を突き止めようと決意する。 友情と疑念が交錯する中、彼らは真実に辿り着けるのか――。

あらすじ 前線基地420（よんにーまる）　 自国ドラド国と敵国リーズ国との戦争。 昼夜問わず轟音鳴り響くカライト平野その1番近くにある基地420そこでは陸軍第3師団が劣勢の中死力尽くして戦っていた、彼らは無事に祖国に帰ることができるのであろうか、 前線基地420の物語が今幕を開ける。

春の夕暮れ、名門・調和音楽大学で著名なクラリネット教授・旋堂宗一郎が校舎内で遺体となって発見された。 警察を呼べば、マスコミに知れ渡り大学の評判は失墜。 理事長は外部に漏らさぬまま、事件の真相をその場に居合わせた者たちに解明するよう命じる。 容疑者は、当日教授と会っていた学生。 だが彼らはそれぞれに秘密を抱えているのか、真実を語ろうとはしない。 果たして真犯人を見つけ、調和を取り戻せるのか――。

とある無人島に漂着した5人の男女。 それぞれ思いが交錯する中、ひとりの男が死んだ。 一体誰が……？

静かな村にそびえる修道院。祈りと労働に励むその姿は、村人たちの信仰と生活を支える大切な拠り所だった。 しかしある日、教会から厳格な枢機卿(すうききょう)が審問官を連れて訪れるとの報せが届く。 村人に慕われる修道院に、なぜ異端審問が下されるのか。 重苦しい鐘の音が響く中、物語は始まろうとしていた――

とある小さな町で活動する、小さなアマチュア劇団。 彼らは地域の人々に向けて、一世一代の舞台を披露しようとしていた。 本番当日、観客の前で五人の団員は全力で芝居を演じきる。幕は順調に進み、拍手喝采の中で迎えたカーテンコール。 しかしその瞬間、主人公役を務めたユウタが突如として倒れ、そのまま二度と立ち上がることはなかった。 調べの結果、ユウタは舞台中に“毒”を盛られていたことが判明する。 残されたのは劇団の仲間である四人の団員。だが彼ら全員が隠された感情や確執を抱えていた。友情、嫉妬、恋心、劣等感──舞台の上では隠せても、舞台裏では消しきれない思惑が渦巻いていたのだ。 果たしてユウタを毒殺した真犯人は誰なのか。 そして、劇団という小さな共同体に隠された秘密とは──。

とある繁華街の一隅に、会員制のクラブがある。 クラブは表向きはバーとなっており、羽振りの良いサラリーマンが来店する姿が見受けられる。 だが、一部の者はその店の本当の顔を知っている。 ――KOBUSHIクラブ。 そのクラブでは、毎夜毎夜、屈強な男たちが己に賭けられた大金のために戦っていた。 その日も試合が行われていた。試合終了のゴングが鳴り、観客が全員捌けたあと、ひとりの男の死体が見つかった。 「こいつは アイアンフィストだ！」 メイン会場に転がっていた死体 その顔を見た男（クラシック・ジョニー）が叫ぶ。死傷者に慣れているはずのKOBUSHIクラブであったが、その死者は傲慢な挑戦者でも不運な観客でもなかった。 「な、なんだと？」 そこにいたファイターの一人（ ジャガーノート ランディ）が駆け寄ってきて、アイアンフィストの着ていた服の袖を掴み、その腕をまくった。そこには、たしかに握り拳のタトゥーが刻まれていた。 「マ、マジだ アイアンフィストが死んだ」 伝説のファイターとして、無敗伝説を刻み続けてきた男が死んだことで、クラブは騒然とする。その混乱のなか、ふたりの男が前に進み出た。 「これは大変な事件になりそうだ 」 頭を掻きながら現場を眺める男は、鬼ヶ島満月。ここにはたまたま居合わせただけだが、彼はすでに多くの事件を解決している探偵なのだ。 彼は後輩の花木咲多郎を連れていた。実直な青年だが、探偵としてはまだまだひよっこである。 「鬼先輩、こんなアンダーグラウンドな場所で行われた事件でも、解決へ導くために努力すべきなんですよね？」 「当たり前だ。どんなところで起きた事件でも、謎があれば解き明かすべきだ。それにもうすでにあの幽霊探偵のデルデル・ユラーリィが俺たちより先に捜査を開始している。きっと重要な証拠をいくつも手に入れていることだろうぜ」 鬼ヶ島が虚空をビッと指差す。 果たしてこの即席の凸凹コンビに、KOBUSHIクラブで起きた殺人事件を解くことができるのだろうか！？

セントルイスを根城に暗躍する犯罪組織《カルロッテ》。その頂点に立つボスと、わずか四人の幹部だけが年に一度、山奥の山荘に集い密談を交わすのが古くからの慣わしだった。 しかし――今年の会議は始まる前に終わりを告げる。 ボスは執務室で冷たい死体となって発見されたのだ。 組織の均衡は今や崩壊寸前。犯人を突き止めねば、血で血を洗う抗争は避けられない。 集まった幹部たちは互いの顔を見合うが、誰もが何かを隠している気配を漂わせていた。 裏切り者は、この四人の中にいる――。

12月の下旬。北海道はすでに白銀の世界だ。 市街から遠く離れた山奥の施設にて、あなたたち六人はとある宗教法人の合宿セミナーに参加していた。 目的は教祖を殺害するためだ。 あなたたちはこれまでお互いに素性を隠しながら秘密裏に連絡を取り合っていた。それぞれの動機を胸に秘め、互いにアリバイを確保したり、凶器を手配したりしながら、計画を練ってことに及んだ。 果たして教祖は死んだ。 しかし達成感は不意に打ち切られることになった。 死体の刺し傷が、五つしかない。 当初の計画では参加者のそれぞれが一人一度ずつ、教祖の身体を刃物でひと突きしておくはずだった。それは互いに殺人者の烙印を共有するための重要な取り決めだった。それが一つ足りない。六人のうち一人が約束を破ったのだ。いったい誰が、この期に及んでなぜ……？ 雪が降り積もっていく。 警察を呼ぶ前に、裏切り者を見つけ出さなければならないだろう。 殺人者たちの饗宴がいま幕を開ける。

ーー《オーロラ圕》ーー そこには人類の全ての 叡智と歴史が眠っていた。