あらすじ
β31。 それは精神疾患や記憶に関する障害を治療するために研究されている、”記憶喪失を誘発する薬剤”だ。 すでに動物実験では直近12時間の記憶の削除に成功していた。実用化されれば、とくに認知症やアルツハイマー症の治療に大きく貢献するはずだった。 研究が重ねられ、いよいよ人での治験が始まった。 20××年。2月21日。 あなたがたはとある医科大学の地下に設けられた施設へと集った。 そこから先の記憶はない。 ――ない、とあなたがたはそれぞれに主張している。 気がつくと、閉じ込められていた。 携帯の電波は届いていなかった。地上へのドアはロックされている。大声で助けを呼んだところで外部からはなんの応答もなかった。非常事態に追い打ちをかけるように死体が発見される。あなたがたは残されたわずかな水を分け合い、分厚いコンクリートに覆われた地下からの脱出を試みる。 5人のなかに殺人鬼が潜んでいるかもしれないという懸念を抱えながら……。
キャラクター
研究員
59歳男性。 都内の大学の教授。β31の研究チームの主任で厳格な指導者。間もなく還暦を迎える年齢だが壮健で、黒い頭髪にも艶がある。
助手
30歳男性。 研究のチームの一人。やつれた身体で、頬はげっそりとこけ、目の下に刻まれたようなくまがある。寝ぐせもいとわない黒い頭髪に研究の忙しさがうかがえる。
大学生
20歳女性。 都内の大学に通う学生。専攻は精神医学で、記憶を消すという研究に興味を持って治験に参加した。肩にかかった黒髪が美しい。
俳優
25歳男性。 治験モニターの一人。低身長症で身長は130cmほどだが、表情は明るく知性溢れる言動が目立つ。ややパーマがかった黒髪。
老紳士
84歳男性。 治験モニターの一人。八十歳を越える男性だが、背は高く、会話ははっきりとして、きびきびと歩く足腰からはその年齢を感じさせない。白髪は七三に整えられており、清潔感が漂う。
制作者のコメント
私どもチーム『本館三階一号』のテーマは参加者全員が前のめりになれるシナリオ作りです。 人狼ゲームの初日に吊るされて退屈な思いをするのはまっぴらですよね? すなわち、なるべくモブのような役がでないように。手がかりを示唆するカードを引いた人が主人公になれるように。対話のなかで誰かの意外な一面を見て笑いあえるようなゲームであり、謎が解けても解けなくてもなんだかんだ楽しかったで終われば幸いです。