あらすじ
夜の荒野に不釣り合いなアコーディオンの音色が陽気に響く。 切れかけた白熱球がチカチカとまたたき、ひそやかに夜を照らしている。 エヴァーナ座。 訳あって居場所を失った6人の、小さなサーカス。 お客はほとんどいないが、毎日公演を行っている。 灯りに惹かれて迷い込んだ旅人の見るものは、はたして幻想か実体か。
キャラクター
ジン・バーンハルト
エヴァーナ座の団長代理 27歳・男性 [一人称:俺] 爆弾や道具を使って、音とリズムの破壊のショーを行う。乱暴でぶっきらぼう。 「破壊から生まれるものなんてねぇが、終わりはひとつの救いでもある。価値ある物も無価値な物も、等しく塵にしてやるよ。」
ポルカ・クラウベル
エヴァーナ座の道化師 23歳・男性 [一人称:ポルカ] 笑顔の仮面をつけて、パントマイムと喜劇を行う。明るくおどけているが、仮面を外した素顔はノアしか見たことがない。 「今日もこの世界はどこかが欠けてるネェ!ダイジョーブ、笑えば全部喜劇ダカラ!」
ルネ・フェイユ
エヴァーナ座の綱渡り担当 23歳・女性 [一人称:私] 静けさを好み、厭世的でめったに感情を外に出さない。基本、綱を渡している高所の支柱で過ごしている。 「綱の上は生と死の狭間。このひりついた静寂で、少しだけ生きていることを感じられるの。」
フィオナ・カルミラ
エヴァーナ座の手品師 13歳・女性 [一人称:あたし] コインマジック、人体切断マジックを得意とする。無邪気に子どもっぽくふるまっているが、実はまわりをよく見ているのかも? 「あたしの手には何もない。種も仕掛けも、過去さえも。ほら見て、空っぽでしょ?」
カイン・ヴィスロット
エヴァーナ座の人形遣い 11歳・男性 [一人称:ぼく] 操り人形を使った寸劇を行う。いつも手に一体の人形を抱えていて、団員と話していない時には人形としゃべっている。気弱で引っ込み思案。 「人形?……みんなぼくの友だちだよ。誰もぜったい、手放さない。」
制作者のコメント
サーカスって異世界に通じていると、ずっと思っていました。 あちら側へ行ってしまったらもう戻れない。 それが怖くて、だけど魅力的で。 今でもサーカスは私にとって異世界への扉。 だから一度は書きたかったのです。 ●シナリオ/デザイン/イラスト/ナレーション=荒巻まりの ●NPC CV=けいペト BGM: DOVA-SYNDROME https://dova-s.jp MOMIZizm MUSiC(もみじば)|フリーBGM https://music.storyinvention.com *Special Thanks* テストプレイにご参加くださった皆様!!