あらすじ
かつて「肥後の一廉」と謳われた天才事業家・鷹取佐助。 彼が築き上げた企業グループは後に「鷹取財閥」と呼ばれるようになり、鷹取に刃向かえば破産するとまで言われるほどの隆盛振りを見せた。 佐助が疾病により隠居した後もその影響力は衰えることなく、政財界の至る所で少なからず権勢を振るい続けていた。 その佐助が、療養中の自邸にて帰らぬ身となった。 遺体には刃物による刺し傷があり、そこから血が流れ出ている。 何をどう考えても、これが自然死だとは到底思えない。 しかし、居合わせた者たちにとって、これが他殺である可能性を考慮するのは難しかった。 なぜなら現場は二重の密室であり、誰も彼に触れることすら叶わなかったはずなのだから。
キャラクター
鷹取光一
たかとり こういち
31歳男性。鷹取家の現家長。 鷹取財閥を象徴する総合商社「鷹取商事」の最高経営責任者であり、父の佐助にも引けを取らないほどの商才の持ち主。 表向きは礼儀正しいものの、その言動の節々に彼本来の尊大な性格が見え隠れしている。 ※犯人ではないことが確定しているキャラクターです。
鷹取葵
たかとり あおい
29歳女性。鷹取光一の妻。 経営者として日々業務に忙殺されている光一を陰ながら支え、家を守るという妻としての務めを重んじている。 見目麗しい大和撫子であり、国内一の難関大学を首席で卒業した才女でもあるが、それらを一切ひけらかすことのない謙虚さも併せ持つ。
鷹取修二
たかとり しゅうじ
21歳男性。鷹取光一の異母弟。 長い浪人生活を経て今年医学部に合格したばかりの大学生。鷹取家の事業には関わっていない。 他人に興味を示さない無愛想な性格だが、受験勉強から解放されたおかげか以前よりは社交的になっている。
長田寧々
ながた ねね
22歳女性。鷹取家の女中。 母の代から鷹取家に仕えている生粋の使用人。幼馴染同然である修二とは砕けた口調で話すこともある。 普段は女中に相応しい立ち振る舞いを心がけているが、本来は無邪気なおてんば娘だ。
塩屋佑真
しおや ゆうま
28歳男性。鷹取光一の部下。 光一が経営する企業「鷹取商事」の社員。若年ながら営業部の課長を務めている。 何事にも物怖じせず、良くも悪くも素直な性格。課長就任時、光一に「これで俺もカチョウなんで、お揃いっすね!」とジョークを飛ばしたところ、間髪入れずにぶん殴られたらしい。
御影吉高
みかげ よしたか
45歳男性。鷹取佐助の主治医。 3年前に佐助の病状が悪化し自宅療養に入ってから、付きっきりで診察・治療を行っている。 温かな笑顔が特徴的な、心優しい壮年男性。医者としての手腕や経歴も確かなものだ。
制作者のコメント
【自己紹介】 マダミス制作所・スタジオ朝霞(あさか)と申します。 モットーは「自分がやりたいと思うシナリオを作る」 【クレジット】 BGM:DOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/ BGM:騒音のない世界様 https://noiselessworld.net/ SE:効果音ラボ https://soundeffect-lab.info/ IMG:シルエットAC https://www.silhouette-ac.com/