Gloryきっての名探偵、カジミール。 　"グロリアス・アイ"の二つ名を持つ彼は、その名に恥じぬ確かな実績を残している。 　それもそのはず。彼の持つジルパワーの前では、全ての嘘が暴かれてしまうのだ。 　いかに巧みな話術を駆使しようと、どれだけ迫真の演技を披露しようと、決して彼を騙すことは能わない。 　今日の依頼人は、Freedomから遥々やってきた1人の女剣士。 　話を聞いてみると、どうやら彼女の妹がとある殺人事件の容疑者として囚われているらしい。 　妹の無実を必死に訴える依頼人。そんな彼女の目から、大粒の涙が零れ落ちる。 　それは決して演技などではないことを、カジミールだけはわかっていた。 　「本気の涙を見せられちゃあ、断るわけにはいかないね」 　かくしてカジミールとその助手は、依頼人とその妹を救うため、事件の真犯人を見つけ出すことにした。