あらすじ
物語の背景は、グループSNEの人気TRPG『ソード・ワールド2.5(以下SW)』と同じ剣と魔法の世界! とはいえ、前提になる知識は必要ありません。この事件に必要なものにしぼりこまれており、これだけで楽しむことができます。SWの入門にも使えるかも? みなさんが演じるのは4人の冒険者と、その冒険者が尋ねた賢者の館の使用人であるコボルド(犬そっくりのファンタジー異種族)です。 冒険者たちは、館の主人の依頼でダンジョン探索におもむき、無事に戻ってきました。ひとりが不調を訴えたので、一晩館に滞在します。 その夜は何も起こらなかったのですが、翌日の昼、館の一角で突如として爆発が起こり、焼け跡から館の主人とおぼしき遺体が発見されました。 館は町から外れており、爆発が生じた時、そこにいたのはプレイヤーキャラクターの5人だけ。 ファンタジー世界には、犯罪者を捕まえる衛視はいますが、謎を解いて捜査するには、あまり頼れません。 自分たちの巻き込まれた事件を、自分たちで解決するのが冒険者の流儀です! ただし、今回はどうも自分たちの中に犯人がいるかもしれないというのが、いつもの冒険と勝手の違うところですが……。
キャラクター
ナイトメアの魔法戦士デニス
ナイトメアという種族は、偏見の目で見られることが多い。この世界では、人族(ひとぞく)と蛮族(ばんぞく)という2つの勢力が対立している。人族は、人間やリカント、ルーンフォークといった種族で、調和を尊んでいる。蛮族は、力がすべてで、他者を暴力で従えようとする者たちだ。魔物として扱われており、魂に「穢れ」をかかえている。 ナイトメアは、人族でありながら、突然変異的に、魂に「穢れ」を持って生まれてしまった者たちだ。なので、実力だけで勝負できる冒険者という職業につくものが多い。デニスもその1人だ。そして、だからこそ蛮族が大嫌いだ。また、ナイトメアの外見特徴は、毛を染めたりして可能な限り隠している。 戦闘力は高く、巨大なハンマーをふるうのが得意だ。火球のように派手な魔法は無理だが、敵を居眠りさせる程度の呪文は使える。また、冷徹な作戦を立て、その実行能力もある。優れたリーダーの資質を持っているが「少し酒乱気味なのが珠に瑕」とは言われる。 以前は別の仲間たちと組んでいた。だが半年前に、その仲間たち同士で結婚し、引退してしまった。3カ月前から、リカントの拳闘士であるエルと組んでいる。 外見 大柄で筋肉質、赤毛(染めている。本来は銀色) 所有技能 ファイター(戦士)、ソーサラー(真語魔術師)、レンジャー(野伏)
リカントの拳闘士エル
リカントは頭部と腕を、肉食哺乳類に変化させられる【獣変貌】という能力を持つ種族だ。変身すると、吠え声しか出せなくなるが、筋力が大幅にアップする。 見かけについて、まわりからはよく性別不詳だな、と言われる。実際、どちらだとも公言したことはない。年齢も、よくわからないと言われてしまう。 冒険者としては、まだ駆け出しである。とはいえ拳闘士としても、罠解除や鍵開け、忍び歩きなど斥候としても十分な技術をそなえており、書物からだが知識も豊富だ。 3カ月前に、デニスから声をかけられて組むようになった。冒険者のノウハウも、いろいろと教えてもらっている。 周囲からは、蛮族相手に暴走しがちなデニスを支えるよい相棒だと言われる。酔ったデニスを介抱するエルの姿を見て、自分たちと組まないかと声をかけたパーティもいた。だが、孤立しがちな性格の自分に、最初に声をかけてくれたのはデニスだから、と断っている。 外見 中肉中背、栗色のショートカット (変身後の姿も栗色の毛皮、動物の種類は自由に決めてよい) 所有技能 グラップラー(拳闘士)、セージ(賢者)、スカウト(斥候)
人間の魔法剣士ラーゼン
あなたは、細長く軽い剣であるレイピアと、真語魔法を使いこなす冒険者だ。魔法使いとしては、火球までは届かないが、真空の刃くらいなら使いこなせる。 固定のパーティは組まず、必要に応じて、助っ人として加わることが多い。デニスとは、彼が以前に組んでいたパーティで冒険をともにしたことがある。もう一年以上前のことだが。 冒険者ギルドでは「ラーゼンはギルドの監査役であり、問題を起こしそうな冒険者や怪しい裏のある依頼人をひそかに探っているのだ」と囁かれている。肯定したこともないが、明確に否定したこともない。 昨日は、デニスとエルのパーティに加わった。依頼人のメイドである、ルーンフォークの少女メルクも一緒だ。彼女の主人であるガドレイには悪い評判があるようだが、と口をすべらせてしまい、怒らせてしまった。 だが、足の痛みを訴えると、ガドレイは館に泊めてくれるという。意外に善人なのか、それとも企みでもあるのだろうか? ともあれコボルドの料理は絶品だったので、ずいぶんと褒めた。 外見 長身痩躯、金髪 所有技能 フェンサー(剣士)、ソーサラー(真語魔術師)、セージ(賢者)、スカウト(斥候)
ルーンフォークの魔動銃士メルク
ルーンフォークとは「誰かに仕える」ために生み出された人造種族だ。といっても機械などではなく、ちゃんと血の通う肉体を持っている。 見た目は18 歳の女性だが、生まれてまだ9年である。精神年齢は見かけ相応のつもりだが、生まれてすぐにこの家に仕えるようになって、あまり世間のことは知らない。 まわりからは、クールで無表情だと言われる。メイドとしてはやや失敗が多い自覚はある。しかし、ガンと呼ばれる武器を使っての戦闘には自信がある。魔動機術という魔法も少し扱えるが、ほぼガンに魔力をこめることしかできない。 主人であるガドレイからは「わしの道具」と呼ばれている。 ふだんは、ガドレイの身の回りを世話しているが、遺跡の探索に赴く冒険者に、お目付け役としても同行することがある。昨日も、遺跡から戻ってきたところだ。ガドレイは、戻ってきた冒険者たちを一晩、泊めてやった。 翌日の午後3時、事件が起こった。仕えるべき主人を失い、どうすればいいのだろう。 外見 小柄で華奢、長い黒髪 所有技能 シューター(射手)、マギテック(魔動機師)、セージ(賢者)、メイド(使用人)
コボルドの使用人ジョン
あなたはコボルドだ。コボルドは、直立した犬のような姿をしている、小柄な種族である。本来なら、蛮族という魔物の仲間なのだが、あなたは人間社会で暮らすことができている。 コボルドは、蛮族の中でも最弱であり、蛮族の社会では、ひたすらこき使われるだけで、使い捨てにされる種族だ。 そのぶん、邪悪さもさほどではない。なので、人間などに拾われて、そちらに仕えることもある。そのほうが蛮族よりましな扱いをしてくれることも多い。 あなたは2カ月前まで、ほかのコボルドやゴブリンなどの魔物と一緒に、ワーウルフという蛮族に仕えていた。ワーウルフは、ライカンスロープという蛮族の一種で、狼に似た姿に変身して、暴れまわる邪悪な魔物だ。 その親玉は、冒険者に倒された。親玉を倒した冒険者のデニスという男は、腹を見せて横たわり、降参したあなたまで殺そうとした。 必死で命乞いしたら、エルというその相棒が止めてくれた。エルは、いま仕えているガドレイという賢者を紹介して、屋敷に住めるようにしてくれたのだ。ガドレイには、いつも怒鳴られてばかりだが、殴られたり槍で突かれたりしないぶん、昔よりはるかにましな暮らしができている。 外見 直立した犬のような姿、子供くらいの背丈、灰色の毛皮 所有技能 レンジャー(野伏)、スカウト(斥候)、コック(調理人)、バトラー(執事)
制作者のコメント
作者コメント SWの世界がはじめての人でも、ファンタジーミステリーを味わっていただけるように頑張りました。 UZUライト化にあたって、いくつかルール上の調整も行っています。 ぜひお楽しみください! 友野詳:グループSNE所属の作家・ゲームデザイナー。小説やTRPGを多数執筆。マーダーミステリー作品に『ダークユールに贖いを』『霧落峠』『鬼面都市捜査File』『お店は殺し屋調理中』など。 作者紹介 シナリオ:友野詳 ディベロップ:GMウォーロック編集部 キービジュアル、キャラクターイラスト(エル、ラーゼン、ガドレイ):みかきみかこ キャラクターイラスト(メルク、デニス、ジョン):中島鯛 蛮族イラスト:岡田真奈 BGM:あたいわだれか ウズ実装、アイテムイラスト:久保田光毅/グループSNE 編集:GMウォーロック編集部 ©groupSNE