あらすじ
鬼ヶ島──。 ”懲らしめ”のはずだったその戦いは、正義と暴力の境界線を越え“殺し”に変わった。 かつて鬼に村を荒らされたという噂を聞き、桃太郎は旅に出た。 仲間は犬、猿、そして雉(きじ)。旅の目的は「悪い鬼をこらしめ、平和を取り戻す」ことだった。 鬼ヶ島に乗り込み、ついに鬼の長・赤鬼と対峙する四人。 だが戦闘の最中、予想以上に激しくなった攻撃の応酬で、あたり一帯が砂塵に包まれた。 砂埃が落ち着くと、その場には絶命した赤鬼がいた。 倒れた赤鬼のそばには、止めに入った鬼の子ども・キコの姿も。 キコは叫ぶ。「懲らしめに来たって言ったよね……殺すつもりなんてなかったって……言ってよ……!」 誰もが「殺すはずじゃなかった」と口にする。 だが、誰かの攻撃が致命傷を与えたのは事実。 そしてキコが言う──「……じゃあ、誰が、お父さんを殺したの?」 桃太郎たちは、戦いの記憶を呼び起こしながら、各々の「責任」に向き合っていく。 それぞれの視点から語られる戦いの断片が、やがてひとつの真実を指し示す。 押し付けなければ、逃げ切れない!!
キャラクター
桃太郎
ももたろう
一団を率いているリーダー お腰につけた吉備団子が立派。 (オープニング地の文担当)
犬
いぬ
北海道犬 嗅覚が発達している。 (NPC:お婆さんのセリフ担当)
猿
さる
日本生まれ日本育ち、毛深い奴はだいたい友達 木登りが得意 (NPC:ニワトリのタロウのセリフ担当)
雉
きじ
美しい見た目をしている クスリを飲まなくても空を飛べる (NPC:お爺さんのセリフ担当)
鬼子
きこ
親を殺された怨み辛みを抱いている
制作者のコメント
自分が犯人にされたくなければ、誰かを犯人に仕立てあげろ! 鬼退治の仲間が仲間割れ!?きびだんごの結束は今、崩れ去る! マダミスの犯人役になったつもりで、逃げ切るのだ!