あらすじ
12月の下旬。北海道はすでに白銀の世界だ。 市街から遠く離れた山奥の施設にて、あなたたち六人はとある宗教法人の合宿セミナーに参加していた。 目的は教祖を殺害するためだ。 あなたたちはこれまでお互いに素性を隠しながら秘密裏に連絡を取り合っていた。それぞれの動機を胸に秘め、互いにアリバイを確保したり、凶器を手配したりしながら、計画を練ってことに及んだ。 果たして教祖は死んだ。 しかし達成感は不意に打ち切られることになった。 死体の刺し傷が、五つしかない。 当初の計画では参加者のそれぞれが一人一度ずつ、教祖の身体を刃物でひと突きしておくはずだった。それは互いに殺人者の烙印を共有するための重要な取り決めだった。それが一つ足りない。六人のうち一人が約束を破ったのだ。いったい誰が、この期に及んでなぜ……? 雪が降り積もっていく。 警察を呼ぶ前に、裏切り者を見つけ出さなければならないだろう。 殺人者たちの饗宴がいま幕を開ける。
キャラクター
秘書
教祖の秘書として働く小柄な男性。先にセミナー会場である山荘に入っていた。特徴的な渋い声ではっきりと話す。物腰は柔らかく、到着した他の人物を丁寧に出迎えた。入信して日が浅いらしいが、教祖の信頼は厚いようだ。教団幹部とは顔見知り程度の間柄だという。
女子高生
メンバーのなかでもひときわ若い小柄な少女。付近の女子高に通っているという。元来人見知りなのか、これから起こる殺人に緊張しているのか他人とコミュニケーションを取るのに壁を作っている。
プログラマー
若くして大手サーバー管理会社の部長職に登りつめた人物で、才気にあふれ口達者であるが、落ち着きがない印象もある。山荘への移動中も持ち込んだノートパソコンをしきりにいじっていた。中肉中背の男性。
アルバイト
貧しい暮らしぶりが想像できるようなくたびれた格好をしている。ほのかに知性を感じさせる眼差しが印象的だが、表情は暗く口数も少ない。都内の大型薬局でアルバイトをしているという中肉中背の男性。
教団幹部
教団の役員。教祖に代わって教団の経営面を一手に引き受けているという。熊を思わせるような大男で相対すると威圧感を覚える。秘書とは顔見知り程度の仲だという。
私立探偵
都内に事務所を構える私立探偵だという。長身、細身の男性。顔立ちにこれといって特徴はない。服装も地味で言動も無難。山荘への道中でも人当たりのよい受け答えをしていたが、自分から無駄話はしなかった。
制作者のコメント
声優・岡本信彦さんによるプレイの感想 ----------------------------------- 一度プレイした方はプレイしてる方々を傍観したくなる。 そんなマーダーミステリーでした。 そういった意味で何度も楽しめますね。 思い返して「あの時こうしていたら?こう説いていたら?」と 悶々となるわけなのですが、 出し抜かれてる可能性の線を捨てきれず、 きっと同じエンディングになる気がします。 例えば自分が真実に近しい推理を主導で切り出したとしても、 みんなからしてみれば僕自身が怪しく見えてしまい、 ベストエンドにはいけなさそうな気がしました。 「だめだ何度やりなおしても同じ結果になりそう」というやつですね。 いろいろルールづけや試行錯誤しないといけませんが タイムリーパーみたいな、 1度プレイしたことがある人を1人だけいれたとしても、 場合によっては成立しそうな気がします。 それだけ、何を、誰を信じれば良いのかが鍵になる、 新感覚になる物語でした。 -----------------------------------